
家を売りたいけど、どのくらい時間がかかるの?
不動産売却を考え始めたとき、多くの方がまず気になるのが「売却にかかる期間」です。
2024年4月に相続登記が義務化され、放置していた不動産の対応を迫られる方も増えました。
この記事では、宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー(AFP)として不動産売買の現場に携わってきた筆者が、不動産売却にかかる期間の目安から、期間を短くする具体策、事例まで丁寧に解説します。



不動産売却の期間について詳しく知りたい方こそ、ご参考ください!
- 不動産売却で弁護士が「必要になるケース」と「不要なケース」の判断基準
- 弁護士に依頼できる具体的なこと(契約書チェック・交渉・訴訟対応など)
- 弁護士費用の相場と内訳(相談料・着手金・成功報酬の目安)
- 弁護士以外の専門家(司法書士・税理士・土地家屋調査士)との使い分け
- 信頼できる不動産に強い弁護士の探し方と失敗を防ぐポイント
不動産売却の期間、結論から言うとどのくらいかかる?


不動産売却にかかる期間は「仲介」で売る場合、査定依頼から引き渡し完了まで平均3〜6ヶ月が一般的な目安です。



ただし、物件の種類、立地、価格設定によっては半年以上かかるケースも珍しくありません。
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不動産売却には、「仲介」と「買取」の2つの方法があるよ!
不動産会社は広告を出したり内覧を手配したり、買いたい人とあなたの間に立って交渉を進めてくれます。
市場価格(いわゆる「相場」)に近い金額で売れる可能性が高い一方で、買い手が見つかるまでに3か月〜半年、場合によってはそれ以上かかることもあります。
買い手を探す必要がないため、早ければ2週間ほどで現金化できます。
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仲介手数料もかかりません!
ただし、買取価格は仲介で売る場合の相場の7〜8割程度になることが一般的です。
公的データで見る「今、不動産は売れやすいの?売れにくいの?」


2026年現在、不動産価格は全体として上昇傾向が続いており、「売り手にとって有利な市場環境」が続いています。
ただし、物件の種類や地域によって状況は大きく異なるため、ご自身の物件がどこに位置するかを冷静に見極めることが大切です。
不動産価格指数が示す「今の売り時」とは
国土交通省が毎月発表している「不動産価格指数」(2025年12月・第4四半期分)では、住宅総合の指数は148.0(2010年の平均を100とした数値)を記録しました。


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つまり、「15年前に比べて不動産の価格が約1.5倍になっている」とわかるね!



特にマンション(区分所有)は222.2と、2倍を超える水準です。
ただし、地域によって温度差があることも事実です。
三大都市圏や地方の主要都市では価格上昇が続いていますが、地方の一部では下落傾向にあります。



この二極化が進むほど、「売れる物件」と「売れない物件」の差が開いていきます。
売れにくい物件ほど権利関係の整理や契約条件の工夫が必要になり、弁護士や専門家の知恵が役立つ場面が増えるのです。
地価公示が5年連続で上昇――バブル後最大の伸び率を更新中
国土交通省が2026年3月に公表した「令和8年地価公示」によると、全国の全用途平均の地価は前年比2.8%上昇しました。
住宅地に限っても5年連続で上昇しており、全国31都道府県で住宅地の地価が上がっています。





売却価格が変われば手数料も倍近く変わるので、注目しておきましょう。
ただし、この上昇傾向がいつまで続くかは誰にも分かりません。
金利の引き上げなどの影響で住宅需要が落ち込めば、地価が下がり始める可能性もあります。
いま売却を検討している方にとって、高い価格水準がメリットになります。



「売ろうかな」と思ったときが、情報収集を始めるベストタイミングということか…
空き家900万戸時代に知っておきたい「放置のコスト」
総務省が実施した「令和5年住宅・土地統計調査」(2024年公表)によると、全国の空き家は約900万戸で過去最多を更新しました。
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前回調査(2018年)から50万戸以上増えているね…


賃貸や売却などの目的がなく「そのまま放置されている空き家」が385万戸に達している点に注意!
空き家率も13.8%と過去最高で、1993年からの30年間で空き家の数はおよそ2倍に増えています。
さらに、2023年12月に改正された「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空家特措法)では、管理が不十分な空き家に対する行政の指導が強化されました。



勧告を受けると固定資産税の優遇措置(住宅用地の特例)が外れ、税負担が最大で6倍に跳ね上がるケースもあります。
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不動産売却の流れと各ステップにかかる期間を「見える化」しよう


不動産売却は大きく5つのステップに分かれ、各ステップの所要期間を把握しておけば、「あとどれくらいで終わるのか」が見えるようになります。
スケジュールが見えれば、不安はぐっと和らぎます。
不動産売却の第一歩は、不動産会社に「査定」を依頼することです。



「うちの家、いくらくらいになるんだろう?」という疑問は、査定を受けることで具体的な数字に変わります。
- 机上査定(簡易査定)
- 訪問査定
「不動産会社に相談すると、しつこく営業されるのでは……」と心配される方も多いですが、最近は「まず話を聞くだけでOK」「その場で契約を迫ることはしません」というスタンスの会社が増えています。
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担当者が自宅まで来てくれるサービスもあって、店舗に出向く体力的な負担もかからないよ!



ご家族と一緒に話を聞くこともできるので、一人で判断するプレッシャーを感じる必要はありません。
査定結果を比較して「この会社にお願いしよう」と決めたら、不動産会社と「媒介契約」を結びます。
- 複数の会社に同時にお願いできるタイプ(一般媒介)
- 1社だけにお願いするタイプ(専任媒介・専属専任媒介)



一般媒介契約は、複数の不動産会社に同時に売却を依頼できるのがメリットです。
ただし、各社の取り組みが分散しがちで、積極的な販売活動が期待しにくいケースもあります。
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専任媒介契約は1社だけに依頼するから、その会社が責任をもって販売活動に取り組んでくれるよ!
レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録義務もあるため、幅広い不動産会社の協力を得て買い手を探してもらえます。
媒介契約を結んだら、いよいよ売却活動がスタートします。
早ければ1ヶ月で買い手が見つかることもありますが、条件が合わなければ半年以上かかるケースも!
購入希望者が現れたら「内覧」を行います。



第一印象がとても大切なので、室内の掃除・片付け・換気を事前にしっかり行いましょう。
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建物状況調査(インスペクション)を実施して建物の状態を客観的に示す方法も検討しよう。
買い手が決まり、価格や条件の交渉がまとまったら、「売買契約」を締結します。
- 登記済権利証(登記識別情報通知)
- 本人確認書類
- 実印と印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
- 固定資産税の納税通知書(または固定資産評価証明書)
- 収入印紙
- 建築確認済証・検査済証(一戸建ての場合)
- 土地の測量図や境界確認書(土地・一戸建ての場合)



この間に買い手は住宅ローンの本審査を進め、売主は引っ越しの準備を進めます。
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最後に残りの売買代金を受け取って、物件の鍵と必要書類を買い手に渡して完了だよ!
不動産を売却して利益(譲渡所得)が出た場合、売却した翌年の2月16日〜3月15日に確定申告が必要です。



給与や年金の所得とは切り離して税率が決まります。
自分が住んでいた家(マイホーム)であれば、「3,000万円特別控除」という制度を使えるため、多くの方は税金がゼロになるか、かなり抑えられます。
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ただし、この控除を受けるためには確定申告が必須だよ!
- 確定申告書(第一表・第二表・第三表の分離課税用)
- 譲渡所得の内訳書
- 売却時の売買契約書のコピー
- 購入時の売買契約書のコピー
- 仲介手数料や印紙税など売却にかかった費用の領収書
- 売却した物件の登記事項証明書



確定申告の時期には、税務署で無料相談会開催されるので利用するのも手です。




「早く売れた人」と「半年以上かかった人」、何が違った?


売却期間に差が出る最大のポイントは「価格設定」「不動産会社の選び方」「売却方法の選択」の3つです。
ここでは、実際にあった事例をもとに、成功と苦労のリアルな体験を紹介します。
事例1:相続した空き家を2ヶ月で売却できた田中さん(68歳・男性)
- 妻との2人暮らし
- 2年前に埼玉県・築35年の戸建てを相続
- 姉と弟の3人で遺産分割協議を済ませ、実家は田中さんが単独で相続
- 住む予定はなく、月に1度、片道1時間半かけて風通しと草刈りに通っていた
ある日、実家の固定資産税の納税通知書が届きました。



誰も住んでいない家に毎年12万円か…
通知書を見ながら、田中さんはため息をつきました。
さらに近隣の方から「お庭の木が塀を越えてうちの敷地に入っている」と連絡が。



これ以上放置していたら、ご近所にも迷惑がかかる。
そろそろ本気で考えないと。
でも、築35年の古い家なんて、買う人いるのかな…
母の家具や荷物もそのまま残っています。
田中さんがしたのは、インターネットで3社の不動産会社に机上査定を依頼することでした。



売った後に建物の不具合が見つかっても、買取の場合は売主さんの責任は免除されますよ!
買取で依頼したため、残置物があってもそのまま引き取ってもらうことができました。
また、売却後に建物の不具合が見つかったときの修繕責任(契約不適合責任)が免除され、安心して契約が完了しています。



最初は正直、買取だと安くなるんだろうなと思いました。
でも、仲介手数料がかからない分、手元に残る金額は思ったほど変わらなかったんです。



固定資産税と草刈りの負担から早く解放されたいときにこそ、買取を検討してみましょう。
事例2:価格設定を見誤り、売却に8ヶ月かかった佐藤さん(55歳・女性)
- 夫と高校生の長男、中学生の長女の4人家族
- 夫の転勤が決まり、築22年の一戸建てを売却して新居への住み替えを計画
- 住宅ローンの残債は約800万円
- 「ローンを完済できる金額で売れれば問題ない」と考えていた
複数の不動産会社に査定を依頼したところ、提示された査定額は2,200万円〜2,500万円。
そのなかで1社だけ「2,800万円でいけると思います」と高い金額を提示した会社がありました。
佐藤さんは「少しでも高く売りたい」という気持ちから、その会社と専任媒介契約を結び、2,800万円で売り出しを開始しました。



3ヶ月経っても、内覧の申し込み2件しかきていないわ…
しかも、どちらも価格交渉の段階で折り合わず成約には至りませんでした。



近所の似たような物件がもっと安い価格で出ていたんです…
担当者からは「もう少し待ちましょう」と言われるばかりで、具体的な販売戦略の提案がありませんでした。



夫の転勤日が近づいてるのに、全然売れない。
毎月のローンも払い続けなきゃいけないし、転勤先の家賃も考えると二重の出費で…



だからもっと安く出しておけば良かったんだ…
4ヶ月目、佐藤さんは思い切って不動産会社を変更しました。



2,380万円が適正価格です。
この価格帯なら、このエリアで探している買い手の層にしっかり届きますよ!
価格を2,380万円に変更して再スタートしたところ、最初の2週間で内覧が4件入り、そのうち1組と条件交渉がまとまりました。
最終的な売却価格は2,350万円。
住宅ローンの残債800万円を完済しても約1,550万円が手元に残りました。



結局、最初の4ヶ月はほとんど無駄な時間だったんです。
高い査定額を出してくれた会社が良い会社とは限らないんですね。
査定額の根拠をきちんと説明してくれるかどうか、周辺の売り出し事例や成約事例を見せながら話してくれるかどうかが、信頼できる会社を見分けるポイントだと思います。
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担当者との相性も大事だし、そのエリアでの売却実績が豊富かどうかも確認すべきだったね…
不動産売却のよくある疑問に答えます(Q&A)
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不動産売却の期間で後悔しないために、今日できる「最初の一歩」


この記事のポイントを3つにまとめます。
- 不動産売却にかかる期間は仲介で平均3〜6ヶ月、買取なら最短2週間〜1ヶ月が目安
- 売却期間を左右する最大のポイントは「適正な価格設定」と「信頼できる不動産会社選び」
- 今の不動産市場は売り手に有利な環境が続いている
「自分のケースではどうなるの?」と具体的に知りたくなったら、不動産会社の無料査定を利用してみてください。
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迷ったときこそ、プロに相談してみてね!

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