
家を売ったら、不動産会社にいくら払うことになるの?



コストを安く抑えられる売却方法はないのかな?
そんなお悩みをお持ちではありませんか。
仲介手数料は売却価格によっては100万円を超えることもあり、知らずに契約すると「こんなに取られるの?」と驚くことになりかねません。
この記事では、宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー(AFP)として不動産売買の現場に携わってきた筆者が、仲介手数料の仕組みから節約の方法までやさしく解説します。



この記事を読み終わるころには「不動産売却の仲介手数料や節約方法」が詳しく見えているはずです。
- 不動産売却の仲介手数料の仕組みと上限額(なぜ「3%+6万円」なのか)
- 売却価格ごとの手数料早見表と、自分で計算できる速算式
- 2024年7月の法改定で何が変わったか(800万円以下の物件は要注意)
- 仲介手数料を抑える具体的な方法と、「買取」という選択肢
- 手数料以外にかかる費用の全体像と、損しないための注意点
仲介手数料の正体は「不動産会社への成功報酬」、上限を知れば怖くない


仲介手数料には、宅地建物取引業法(宅建業法)第46条で上限が決められています。



法律で決まった上限を超えて請求することは違法です。
仲介手数料は、売買契約が成立するまで1円も払う必要はありません。
不動産会社が広告を出したり内覧を案内したりしてくれますが、これらの費用はすべて仲介手数料に含まれています。
「査定を受けるだけ」「相談するだけ」なら仲介手数料はかかりません。
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「途中でやめたら費用を請求されるのでは」と心配される方もいますが、成功報酬だから「売れなければ支払いは発生しない」のがポイントだね!
また、仲介手数料は売主と買主の双方がそれぞれの仲介会社に支払うのが特徴です。
売主であるあなたが支払うのは、あなたの売却を担当してくれた不動産会社への手数料です。



買主側の手数料は買主が負担するので、「両方分を払わされるのでは」という心配は不要です。
データが示す「今、仲介手数料の知識が必要な理由」とは


不動産市場は今、大きな転換期にあります。
ここでは公的データを使って、その背景を見てみましょう。
不動産価格は2010年と比べて約1.5倍に上昇している
国土交通省が公表する「不動産価格指数」(2025年12月分)によると、全国の住宅総合の指数は148.0です。





ざっくり言えば住宅の価格は15年前と比べて約1.5倍に上がっているということです。
特にマンション(区分所有)は225.1と、2倍以上の値をつけています。
つまり、売却価格が上がるほど手数料の知識が「お金を守る武器」になるわけです。
空き家は全国で900万戸を突破、30年間で2倍に
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月1日時点)によると、全国の空き家数は約900万戸で過去最多を記録しました。
空き家率は13.8%と、およそ7軒に1軒が空き家という計算です。


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しかも、この30年間で空き家数は約2倍に増えています!
空き家を放置すると、毎年の固定資産税に加えて、草刈りや近隣からの苦情対応、防犯面の心配など、目に見えないコストがじわじわと積み重なります。
特に、賃貸や売却などの目的がなく「そのまま放置されている空き家」が385万戸に達している点に注意!
さらに、2023年12月に改正された「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空家特措法)では、管理が不十分な空き家に対する行政の指導が強化されました。
加えて、2024年4月からは「相続登記の義務化」もスタートしています。
2024年4月の法改正(不動産登記法)により、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記を行うことが義務化されました。



相続登記は法務局で手続きできますが、手間が不安な方は司法書士に依頼すれば5万円〜10万円程度で代行してもらえます。


2024年7月、仲介手数料の上限ルールが6年ぶりに改定された
2024年7月1日に宅地建物取引業法の報酬規定が改正されました。
売買価格800万円以下の物件については、仲介手数料の上限が一律30万円(税抜・税込33万円)に引き上げられました。
改正前は、400万円以下の物件に限り売主からのみ最大19.8万円(税込)だった特例が、800万円以下に拡大され、しかも売主・買主の双方から受け取れるようになったのです。


この改定の背景には、空き家の流通促進という目的があります。



今回の改定で手数料の上限が上がったことで、低価格帯の物件でも不動産会社が積極的に対応しやすくなったのです。
ただし、売主にとっては手数料負担が増える面もあります。
たとえば500万円の物件なら、従来の計算では手数料上限は21万円(税抜)でしたが、改定後は30万円(税抜)に。
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差額の9万円は決して小さくないね…



もしこの負担が気になる場合、仲介手数料がかからない「買取」も検討しましょう。
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「結局、自分の家を売ったら手数料はいくら?」速算式と早見表で確認しよう


仲介手数料の上限額は、速算式を使えば誰でもすぐに計算できます。
まずは売却価格ごとの計算方法をマスターし、その後で手数料を抑える方法を見ていきましょう。
売却価格が400万円を超える場合の速算式はたった1つ
売却価格が400万円を超える場合、仲介手数料の上限を求める速算式は以下の通りです。
「+6万円」は調整額で、本来は価格帯ごとに税率が異なる計算を簡略化するために加えられています。



200万円以下は5%、200万〜400万円は4%、400万円超は3%と細分化されています。
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売却価格が大きくなるほど手数料も増えるので、事前に把握しておくことが大切です。
主な売却価格ごとの仲介手数料上限額(税込)の目安はこちらです。
| 売却価格 | 仲介手数料 |
|---|---|
| 1,000万円 | 39万6,000円 |
| 2,000万円 | 72万6,000円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 |
| 5,000万円 | 171万6,000円 |
不動産会社が提供する仲介サービスは消費税の課税対象であるため、上記の速算式で算出した金額に10%の消費税が上乗せされます。



不動産会社から提示される見積もりが「税抜」か「税込」かは必ず確認してください。
800万円以下の物件は「低廉な空き家等の特例」に注意
2024年7月の法改定により、売買価格が800万円以下の物件については仲介手数料の上限が一律30万円(税抜)になりました。
これは「低廉な空き家等の売買取引における媒介報酬額の特例」と呼ばれる制度です。
ただし、この特例は自動的に適用されるわけではありません。



宅建業法により、不動産会社は事前に報酬額について依頼者に説明し、合意を得る必要があります。
「こういう特例がありますが手数料は○○円でよろしいですか?」と説明を受けたうえで、同意して初めて適用されます。
仲介手数料を支払うタイミングは「2回に分けて」が一般的
仲介手数料を支払うタイミングは、一般的に「売買契約時に半額」「物件の引き渡し時に残りの半額」の2回に分けるのが通常です。
注意したいのは、売買契約を結んだ後に買主の都合でキャンセルになった場合です。
売買契約が一度成立した以上、仲介手数料の支払い義務が発生する可能性があります。
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契約前に、万が一キャンセルになったらどうなるか確認しておこう!
手数料を抑える4つの方法と、それぞれのメリット・リスク
仲介手数料は上限額いっぱいを請求する不動産会社が大半ですが、抑える方法がないわけではありません。
- 仲介手数料の値引き交渉をする
- 手数料の割引制度がある不動産会社を選ぶ
- 買取専門の不動産会社に直接売る
- 個人間で直接売買する
上限額はあくまで上限であり、法律で下限は定められていません。



最初から仲介手数料を半額や一定額に設定している会社もあります。
また、不動産会社が直接買い取る場合は仲介ではないため仲介手数料は0円です。
契約不適合責任も免除されることが多く、古い家や残置物がある物件をそのままの状態で売れるのも大きなメリットです。
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ただし、売却価格は仲介で売る場合の7〜8割程度になるのが相場なので、どちらがいいか比較することが大切です。
「売ってよかった」と「もっと早く動けばよかった」——
2つの実例から学ぶ仲介手数料の選び方


ここでは、仲介手数料の仕組みを知っていたか知らなかったかで結果が大きく変わった、2つの実例をご紹介します。
ご自身の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
相続した実家を「買取」で売却し、納税期限に間に合った佐々木さん(62歳)の場合
- 妻と2人暮らし
- 子どもは東京で独立
- 父から築45年の木造一戸建て(地方都市、査定額約600万円)を相続
- 相続税の申告期限が迫ったことを機に売却を検討



お父さんの家、どうするの?固定資産税の通知がまた届いたわ…



現金が足りないし、家を売って納税資金にしなきゃ…
まず佐々木さんは、インターネットで複数の不動産会社に一括査定を依頼しました。
3社から査定額が届き、そのうち1社の担当者が自宅まで訪問してくれました。



お父様のお家の状態と納期を考えると、買取も選択肢に入れてみませんか?



わざわざ来てくれて、資料を見せながら説明してくれたので安心だな
仲介手数料は0円、かつ最短2週間で現金化できることにメリットを感じて、買取を選択。
家具や仏壇などの残置物がありましたが、そのままの状態で引き取ってもらえました。



遺品整理だけで何十万円もかかると聞いていたので、本当に助かりました。
結局、相談から3週間で引き渡しが完了して、相続税の申告にも余裕で間に合いました。



仲介手数料の金額だけでなく、トータルの費用と時間で判断することが大切ですね!
手数料の安さだけで不動産会社を選び、苦労した田中さん(54歳)の場合
- 都内で個人事業主として働く54歳の女性
- 高校生の娘と2人暮らし
- 離婚をきっかけに住み替えを決意
- 築25年のマンション(査定額約2,800万円)を売って、もう少しコンパクトな部屋に引っ越したい
「少しでも手元にお金を残したい」という気持ちが強かった田中さんは、仲介手数料が「半額」をうたう不動産会社に依頼しました。



仲介手数料だけで50万円近く節約できる計算で、絶対お得だと思ったんです。
しかし、ポータルサイトへの広告掲載が最低限で内覧の案内も週末だけ。
「もっと積極的に売ってほしい」と伝えても、担当者からは「手数料をお安くしているので……」と言葉を濁されてしまいました。



毎月ローンが8万円、家賃が7万円。
合わせて15万円が出ていくのに収入は変わらない。
本当に眠れない夜が続きました…
「このままじゃダメだ」と思った田中さんは、別の不動産会社に相談。
手数料は上限額でしたが専任媒介契約を結び、なんとか無事に売却を成立させました。



手数料の50万円を節約しようとして、4か月分のローンと家賃の二重払いで80万円以上も余計にかかってしまった。
安さだけで選んだのは失敗でした…
媒介契約には「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3種類があります。
複数の会社に同時に頼める一般媒介と、1社だけに任せる専任・専属専任では不動産会社の本気度が変わることがあります。



手数料の安さだけでなく、販売活動の内容、実績、担当者の対応力を総合的に見て判断しましょう。
よくある質問(Q&A)で仲介手数料のモヤモヤを解消
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仲介手数料を味方につけて、最初の一歩を踏み出そう


この記事のポイントを3つにまとめます。
- 仲介手数料は法律で上限が決まっている成功報酬
- 手数料を抑える方法は「値引き交渉」だけではない
- 手数料の「額」より「手取り額」で判断することが大切



遠方に住んでいて何度も出向けない方やお仕事が忙しい方は、オンラインで相談から契約まで対応してくれる不動産会社を探すのも一つの手です。
売却に伴う税金(譲渡所得税)について不安がある方は、税理士への相談も検討してみてください。
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「うちの家はいくらで売れるんだろう」と悩んでいる方こそ、まずはプロに相談してみてね!

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