
家を売りたいけれど、弁護士にも相談したほうがいいの?



弁護士への依頼費用はどれくらいかかるの?
2024年4月には相続登記の義務化がスタートし、相続した実家や空き家の売却を急ぐ方も増えています。
通常の不動産売却では弁護士は必ずしも必要ありませんが、権利関係が複雑なケースや売買トラブルが発生した場合には、弁護士の力が大きな助けになります。
この記事では、弁護士に依頼すべき場面・費用相場・失敗しない選び方までを、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。



弁護士への依頼について詳しく知りたい方こそ、ご参考ください!
- 不動産売却で弁護士が「必要になるケース」と「不要なケース」の判断基準
- 弁護士に依頼できる具体的なこと(契約書チェック・交渉・訴訟対応など)
- 弁護士費用の相場と内訳(相談料・着手金・成功報酬の目安)
- 弁護士以外の専門家(司法書士・税理士・土地家屋調査士)との使い分け
- 信頼できる不動産に強い弁護士の探し方と失敗を防ぐポイント
「弁護士に頼むべき?」の答えは、あなたの売却状況で決まります


不動産売却における弁護士の必要性は、「売却の事情がシンプルかどうか」でほぼ決まります。
普通に自宅を売るだけなら弁護士は不要!
しかし、相続・共有・トラブルが絡む場面では、早めに相談することで数十万〜数百万円の損失を防げることがあります。
一般的な売却の流れは「査定→媒介契約→販売活動→売買契約→決済・引き渡し」というステップで進みますが、この一連の手続きは不動産会社が中心となってサポートしてくれます。



つまり、売却自体に弁護士が関わる場面は、実はそれほど多くありません。
では、どんなときに弁護士が必要になるのでしょうか。
不動産売却の相談現場では、大きく3つのパターンが見られます。
- 権利関係が複雑なケース
- 売買契約でトラブルが発生したケース
- 任意売却を検討しているケース



相続した不動産の名義が故人のままになっている、兄弟姉妹で共有している土地の持分を整理したい、など複雑なケースであれば相談した方がよいでしょう。
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買主から契約不適合責任を追及された、手付金の返還をめぐって揉めている、という場合にも相談した方がいいね。
債権者との交渉や、場合によっては債務整理・自己破産の手続きも絡むため、弁護士の専門知識が不可欠になります。



一方で、登記手続き(名義変更や抵当権の抹消など)だけであれば、弁護士ではなく司法書士が適任です。
公的データが示す「今、不動産売却の相談が増えている理由」


不動産をめぐるトラブルや弁護士への相談が増えている背景には、空き家の急増と不動産市場の二極化という、2つの大きな変化があります。
データを見ると、「早めに専門家に相談しておいたほうがいい」理由がはっきり見えてきます。
空き家900万戸時代——あなたの実家も「放置リスク」の対象かもしれません
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」(2024年4月公表)によると、全国の空き家数は約900万戸に達し、過去最多を記録しました。
空き家率も13.8%と過去最高で、ざっくり言えば「日本中の住宅の約7軒に1軒が空き家」という状況です。


賃貸や売却などの目的がなく「そのまま放置されている空き家」は、385万戸に到達しました。
空き家を放置していると、固定資産税の負担だけでなく、「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空家特措法)に基づいて、自治体から「管理不全空家」や「特定空家」に指定されるリスクがあります。



指定されると固定資産税の軽減措置が外れ、税額が最大6倍に跳ね上がる可能性もあります。
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空き家の多くは相続がきっかけで発生するし、相続人が複数いる場合は権利関係が複雑になりがちだよね…
「誰が売るのか」「売却代金をどう分けるのか」で揉めるケースも多いので、弁護士への相談も検討してみましょう。
相続登記の義務化で「知らなかった」では済まされない時代に
法務省の制度改正として、2024年4月から相続登記の義務化がスタートしました。
相続から3年以内に登記をしなければ、10万円以下の過料が科される可能性があります。
相続した実家の売却を考えている方は、この期限も意識しておきましょう。
この法改正は、過去の相続にもさかのぼって適用されます。
つまり、何年も前に親から相続した実家の名義をそのまま放置していた場合でも、2027年3月末までに登記を済ませる必要があるのです。




不動産価格は「高止まり」——売り時の判断にも専門家の知恵が活きる
国土交通省が毎月発表している「不動産価格指数」(2025年12月・第4四半期分)では、住宅総合の指数は148.0(2010年の平均を100とした数値)を記録しました。


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つまり、「15年前に比べて不動産の価格が約1.5倍になっている」とわかるね!



特にマンション(区分所有)は222.2と、2倍を超える水準です。
ただし、地域によって温度差があることも事実です。
三大都市圏や地方の主要都市では価格上昇が続いていますが、地方の一部では下落傾向にあります。



この二極化が進むほど、「売れる物件」と「売れない物件」の差が開いていきます。
売れにくい物件ほど権利関係の整理や契約条件の工夫が必要になり、弁護士や専門家の知恵が役立つ場面が増えるのです。
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弁護士に依頼するとき、何ができて、いくらかかるのか


弁護士に不動産売却の相談をすると、主に「契約書のチェック」「交渉の代理」「訴訟対応」「権利関係の整理」といったサポートを受けることができます。
費用の目安を知っておけば、「思ったより高かった」という後悔を防げます。
弁護士に依頼できる3つのこと——売買契約書のリーガルチェックからトラブル解決まで
まず、不動産売買契約書の作成やチェック(リーガルチェック)です。
通常の売却では不動産会社が契約書を用意してくれます。
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一方、個人間売買や特殊な条件がある場合は、弁護士に契約書を作成してもらうと後々のトラブルを防げるよ!
次に、売買交渉の代理です。



売却価格や引き渡し条件について買主側と折り合いがつかない場合に、不利な条件で合意してしまうリスクを避けられます。
三つ目は、登記簿上の権利関係の調査と整理です。



登記簿謄本(登記事項証明書)を取り寄せもらい、今の権利関係を確認してもらう方法ね!
弁護士費用の相場——「相談料」「着手金」「成功報酬」の3つの柱を理解する
弁護士費用は大きく分けて3つの要素で構成されています。
- 相談料(1時間あたり5,000円〜1万円程度)
- 着手金(10万〜30万円程度)
- 成功報酬(経済的利益の10〜16%)
- 裁判所への申立てにかかる実費
- 弁護士が遠方に出向く場合の日当・交通費



見積もりは最初の相談時に出してもらえるので、遠慮なく聞いてみてください。
弁護士と司法書士——専門家ごとの得意分野を知って賢く使い分ける
不動産売却に関わる専門家は弁護士だけではありません。
登記手続き(所有権の移転登記や抵当権の抹消登記など)は、司法書士の専門分野です。
費用は3万〜10万円程度で、弁護士に依頼するより費用を抑えられます。
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法務局のオンラインサービスを使えば、自分で登記事項証明書を取り寄せることもできるよ!
境界の確定や測量が必要な場合は、土地家屋調査士に依頼します。
売却にかかる税金(譲渡所得税、住民税など)の計算や確定申告は、税理士の出番です。



不動産の売却では、複数の専門家と連携しながら進めることが珍しくありません。
特に、「3,000万円特別控除」を使いたいときは税理士が活躍します。
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買取専門の不動産会社であれば、弁護士・司法書士・税理士とのネットワークを持っていて、売主に代わって専門家との調整をしてくれるところもあるよ!




「弁護士に相談してよかった」「もっと早く頼めばよかった」——2つの事例に学ぶ


実際に不動産売却で弁護士に相談した方の事例を見ると、「自分ならどうするか」のヒントが見つかります。
ここでは、うまくいったケースと対応が遅れて苦労したケースを1つずつご紹介します。
相続した実家を兄弟3人で売却——話し合いが行き詰まったAさんの場合
- 2年前に亡くなった父から、埼玉県にある築35年の一戸建てを兄弟3人で相続
- 3人とも実家から離れて暮らしており、誰も住む予定はない
- 固定資産税の支払いと月に一度の草刈りがじわじわと負担になってきた



僕は、早く売って楽になっちゃいたい…
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もう少し値上がりを待った方がいいんじゃない?



思い出のある家だから更地にしないでほしいのが本音…
兄弟間で意見が真っ二つに分かれてしまい、電話で何度話し合っても平行線のまま、半年以上が過ぎてしまいました。
その間にも固定資産税の支払い期限は来るし、庭の草は伸び放題。
「このままではまずい」と感じたAさんは、弁護士に相談することを決意しました。



弁護士さんに相談するのは正直ハードルが高かったです。
「大ごとにするみたいで気が引ける」という気持ちもありました。
でも、初回相談は30分無料の事務所を見つけて、思い切って予約してみました。
弁護士からは、相続登記義務化のスケジュール、空家特措法に基づく固定資産税の増額リスクまで詳しくアドバイスを受けました。
弁護士が間に入ったことで、それまで感情的になりがちだった兄弟間の話し合いがスムーズに。
弁護士は遺産分割協議書の作成も担当し、3人の権利をきちんと書面に残す形で合意をまとめてくれました。



弁護士費用は着手金と合わせて30万円ほどかかりましたが、兄弟で揉め続けていたら固定資産税だけでもっと出費がかさんでいたはずです。
何より、家族関係がこじれずに済んだのが一番大きかったですね。
「もめごとの前に弁護士に相談する」って、実はすごく前向きな選択なんだと思いました。



困ったときにこそ、プロへの相談が近道になりますね。
売却後の契約不適合責任で200万円の請求——対応が遅れたBさんの教訓
- 老後の生活資金を確保するために、30年住んだ自宅を不動産会社の仲介で売却
- 子どもたちは独立し、夫婦二人にはもう広すぎる家だった
- 築30年の木造住宅だが、3,200万円で売却できたことに安堵していた
ところが、引き渡しから3か月後、買主の代理人弁護士から内容証明郵便が届きました。
「床下にシロアリ被害があり、修繕費として200万円を請求する」という内容でした。



売った後にこんな請求が来るなんて聞いていなかったし、シロアリなんて気づかなかった。
30年間、特に問題なく住んでいたのに…
慌てて自分で買主に電話をかけましたが、相手からは「弁護士を通してください」と言われ、どう対応していいか分からなくなったそうです。



ねえ、早く弁護士さんに相談したほうがいいんじゃない?



でも、弁護士に頼むとまたお金がかかるぞ…?
その後、渋々と弁護士に相談。
売買契約書に契約不適合責任を免責にする特約が入っておらず、法的には買主の請求が認められる可能性があるとの見解でした。
最終的には、弁護士の交渉によりシロアリ被害の範囲を限定的に認めた上で、修繕費の一部を負担する形で示談が成立。
弁護士費用(相談料+着手金+成功報酬)を合わせると、約110万円の出費になりました。



あのまま自分だけで対応していたら、200万円満額を払わされていたかもしれませんでした。
弁護士さんがいなかったらと思うと、ぞっとします。



トラブルが起きたら自分で対応しようとせず、すぐに弁護士に相談することが大切です。
よくある質問——不動産売却と弁護士に関するQ&A
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まとめ——不動産売却の不安を「行動」に変える最初の一歩


この記事のポイントを3つにまとめます。
- 相続・共有・離婚が絡む売却や売買トラブルが発生した場合には、弁護士への依頼がおすすめ
- 弁護士費用は「相談料(無料〜1万円)」「着手金(10万〜30万円)」「成功報酬(経済的利益の10〜16%)」が目安
- 弁護士・司法書士・税理士・土地家屋調査士にはそれぞれの得意分野がある
「誰に相談したらいいんだろう…」と思ったら、不動産会社や弁護士に気軽に相談してみましょう。



登記事項証明書があると、相談もスムーズです!
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迷ったときこそ、プロに相談してみてね!

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