マンション管理組合のマンション総合保険 地震の上乗せ特約が付けられる損保ジャパン

こんにちは。保険相談ラボ編集部です。

『日本一、マンション管理組合に寄り添った情報提供』を目指して記事を作成しています。

マンション管理組合の役員になられた方は、慣れないマンション管理組合の運営を任され、たいへん御苦労なさっていると思います。

保険相談ラボでは、マンション管理組合の役員の方から様々なご相談をいただきます。

ご相談いただいた内容から、記事を作成してご紹介するパターンも多いのですが、今回は保険会社ごとにマンション総合保険を解説するシリーズ!

今回解説するのは、損保ジャパンのマンション総合保険です。

損保ジャパンという名称は、聞きなじみがあると思いますが、つい最近まで「損保ジャパン日本興亜」という名称でした。
合併して名称が長くなりましたが、名称変更で社名がもとに戻りました。
3メガ損保グループの中核会社なので、大手の損害保険会社です。

管理会社や代理店から保険の提案を受けているけど、保険会社によってどう違うのかを知りたい当方はぜひご覧ください

損保ジャパン マンション総合保険

マンション総合保険の4つの特長

最初の見開きページには、自由設計、オーダーメイド方式と銘打っているように、他の保険会社よりは、火災保険部分の選択の自由が少しあるかなという感じです。

マンション共用部分に掛ける火災保険部分については、多くの保険会社が水災を付けるかどうかを選べる程度ですが、損保ジャパンのマンション総合保険ではもう少し選択の幅があります。

4つの特長を番号順に見ていきましょう。

特長1 ニーズに応じた自由設計が可能

お客様のニーズに応じたプランを自由に設計できるとあるように、他の保険会社のマンション総合保険よりは、選択の幅があります。

他の保険会社の多くは、基本補償にたくさんの補償がついていて、自動セットというイメージですが、損保ジャパンは基本補償は小さめで、オプションで補償の幅を広げるタイプです。

不要な補償を外せるという利点がありますが、実はそこまで自由度が高いわけでないんです。

パンフレットには、事故例に対してオプションの特約名が書いてあるので、心配事や希望に対してこんな特約があるのか、ということがわかります。

特長2 保険金の支払い方法は、新価・実損払い

「新価・実損払い」とは、簡単に説明すると、適正な修理代であれば、修理代をそのまま支払うという意味です。
自己負担額を設定している場合は、その分を差し引きます。

例えば、自己負担額10万円の設定でご契約していて、台風でエントランスの自動ドアが破損して、修理代が100万円かかってしまった場合、
100万円 ー 10万円 = 90万円
90万円が保険から支払われるということです。

特長といいながら、今のマンション総合保険では、ごく一般的なことで、他の保険会社と同様です。

注目していただきたところが、「自己負担額」の部分です。
自己負担額とは、保険として支払われない金額のことで、自己負担額を設定することで、掛金を下げられるという効果があります。
自動車保険の車両保険部分にも自己負担額(免責金額)というものがあるので、ご存じの方も多いと思います。

この自己負担額を高く設定すると、その分、保険からは支払われにくくなります。
つまり、保険会社としては支払いリスクが少なくなるので、掛金が下がります。

多くの保険会社は、マンション総合保険の自己負担額のMAXを「30万円」程度にしていますが、損保ジャパンでは最大900万円まで設定できます
自己負担額を大きく設定すると、掛金を下げる効果は大きくなります。

ただ、その分使いづらい保険になってしまうので、注意が必要です。

例えば、自己負担額を900万円で設定した場合には、900万円に満たない修理の場合は保険は使えません。

1000万円の修理代が発生しても、
1000万円 ー 900万円 = 100万円
保険からは100万円しか支払われません。

900万円までの自己負担額を設定できるというのは、損保ジャパンのマンション総合保険の大きな特長です。

特長3 事故が少ないマンションには割引制度あり

詳細は、あとのページに記載されていますが、事故の件数が少なかった場合には、マンションの規模に応じて、「優良物件割引」が適用されます。

どこの保険会社も、詳細は違えど、事故の少ない管理のしっかりしたマンションに対しては、割引を適用する制度があります。

マンションの管理がしっかりしているということは、資産価値も高いマンションとも言えるでしょう。

そして、マンション総合保険の掛金も安くなり、事故も少ない。
事故も少ないから、掛金も安い。

こういった好循環が続くと、保険だけでなく管理組合の運営も非常に穏やかになると思います。

特長4 マンション共用部分を幅広く補償

マンション総合保険は、マンションの共用部分にかける火災保険です。

その共用部分を一括して補償の範囲としているのが、マンション総合保険です。

この契約方式を「一括契約方式」といいます。

その反対は、「個別契約方式」といいます。
「個別契約方式」では、区分所有者が戸室である専有部分と共有持分を合わせて保険に加入しなければなりません。
そのため、誰か一人でも保険に加入しなかった場合は、共有部分の一部が無保険状態となってします「個別契約方式」では大きなトラブルになってしまう可能性があります。

ご安心ください。
ほとんどのマンションが、「一括契約方式」であるマンション総合保険に加入しているので、共用部分の一部がモレてしまう心配はありません。

続いて、共用部分とはどこを指すのかがイラストで示されています。

マンションの建物本体の共用部分だけでなく、付属建物や設備の共用部分も対象としています。
イラストのように、建物本体である、バルコニーや屋上、駐車場設備、バイク・自転車置き場、塵芥集積所やフェンス、水道引込管なども共用部分に含まれます

ここまでは、実は他の保険会社のマンション総合保険と同じです。

マンション共用部分に収容されている共有の動産については、ほとんどの保険会社が自動補償としています。
しかし、損保ジャパンは共有の動産について、オブションを付けないと補償されません
これも、無駄な掛金が発生しないようにという観点からですが、注意が必要です。

損保ジャパンのマンション総合保険 補償概要

見開きで、損保ジャパンのマンション総合保険の補償概要が確認できます。

パッと見ただけで、「損害の補償(財産の補償)」「費用の補償」「リスクの補償(賠償の補償)」があるのがわかります。

さらに、「基本補償」部分と「オプションの特約」もはっきりとわかりやすく記載されています。

損保ジャパンのマンション総合保険 損害の補償

まず、共用部分の火災保険、損害の補償について。

基本補償
  • 火災・落雷・破裂・爆発
  • 風災・雹災・雪災
  • 保険の対象の外部からの物体の落下・飛来・衝突など
  • 騒擾・集団行動などに伴う暴力行為など
  • 盗難による盗取・損傷・汚損
  • 地震(原則セット。ただし外すことも可)
オプション
  • 水濡れ損害
  • 水災
  • 不測かつ突発的な事故
  • 機械設備の電気的・機械的事故

ここまでは、一般的な補償内容と同様です。

マンション総合保険の補償内容についての詳細は、こちら
特長的なオプション
  • 地震(地震危険等上乗せ特約)
  • 凍結水道管修理費用
  • ドアロック交換費用

この特長的なオプションは、他の保険会社にはありませんので、解説します。

地震(地震危険等上乗せ特約)
通常の地震保険は、共用部分に設定した上限額の50%を上限としてかけることができますが、この特約で100%まで補償することができるというものです。
凍結水道管修理費用
他の多くの保険会社が共用部分の水道管についての凍結による破損は、基本補償の「不測かつ突発的な事故」の補償で対象としているので、損保ジャパンのマンション総合保険では、少しマイナスかもしれません。
ドアロック交換費用
多くの保険会社がキー(カギ)を盗まれて、防犯上の観点から、ドアの錠(キーシリンダ)に損害がなくても交換した場合は、補償の対象外としています。
損保ジャパンはオプションで補償できるので、有利な点です。

損保ジャパンのマンション総合保険 費用の補償

費用の補償 基本補償
    • 残存物取片づけ費用

火事等の事故の残存物を取り片付けるための費用です。

    • 損害防止費用

消火活動に使った消火薬剤の再取得費用。消火器の再充填費用です。

基本補償については、他の保険会社と大きな違いはありません。

費用の補償 オプションの特約
  • 水濡れ原因調査費用
  • 臨時費用
  • 修理付帯費用
  • 地震火災費用
  • 失火見舞費用
ここまでは、他の保険会社と同じような内容です。

特長的なオプション
    • 「臨時の賃貸・宿泊費用」

共用部分に災害等があり、臨時に賃貸住宅や宿泊施設を利用するため費用を補償。
(1世帯に1ヶ月10万円を限度、1事故につき6ヶ月を限度)

この臨時の賃貸費用を補償する保険会社はあまりないので損保ジャパンのマンション総合保険ならではの特長といえます。

損保ジャパンのマンション総合保険 リスクの補償

マンション総合保険につけられる、賠償やその他のオプションです。

リスクの補償 全てオプション
    • 日常生活での賠償(個人賠償責任補償)

居住者が第三者に損害を与えた場合の補償。(下階に水を漏らした場合など)

    • 施設の管理に関する賠償(建物管理賠償責任補償)

マンション共用部分の管理不備で第三者に損害を与えた場合の補償。(共用部分の水道管の破損で、住民戸室に損害を与えた場合など)

    • 管理組合や管理組合役員への補償(マンション管理組合役員賠償)

管理組合の役員等が組合の業務に起因して、トラブルが発生した場合の補償。(役員が住民名簿を情報漏えいしてしまった場合など)

リスクの補償 特長的なオプション
    • 類焼損害

失火責任法により、隣家等への類焼は、通常の過失であれば火元に責任がないといわれますが、それを補償する類焼損害補償。
個人用の火災保険にはオプションが存在しますが、他の保険会社のマンション総合保険にはありません。

    • 共有する什器・備品の補償

他の保険会社のマンション総合保険では、自動セットになっている共有の動産。
損保ジャパンでは、オプションにしているので、確認が必要です。

    • 宅配ロッカー内の荷物の補償

宅配ロッカー内の動産は、住民の所有物ですが、個人の戸室用の火災保険では、戸室内にないので、対象外になってしまうことが多いのです。
この特約がある保険会社はあまりないので、損保ジャパンの特長といえます。

地震保険

損保ジャパンの地震保険は、原則セットになっていて、不要なら外す事もできるというスタンスです。

地震保険を付けない場合や、通常の基本補償部分では、地震・噴火・津波による損害はすべて対象外になっています。
地震を原因とする延焼も対象外ですので、気をつけてください。

地震保険は各保険会社共通の仕組みのため、補償内容の違いはありません。

地震危険等上乗せ特約

「地震危険等上乗せ特約」は、他の保険会社のマンション総合保険にはない特約です。

地震保険は、通常、共用部分の保険金額の50%を上限として掛けられますが、この上乗せ特約で更に50%を上乗せして、最大100%の金額を補償することができます。

個人用の住宅火災保険では、東京海上日動など、いくつかの保険会社で地震上乗せ特約が存在しますが、マンション総合保険では、あまりないのではないでしょうか?
掛金は高いですが、検討する価値はあるかもしれません。

ちなみに、損保ジャパンの個人用の火災保険『THE すまいの保険』にも、地震の上乗せがありますが、補償できるのは地震による火災のみです。

損保ジャパンのマンション総合保険 まとめ

損保ジャパンのマンション総合保険をパンフレットを使って解説しました。

各保険会社の保険の内容が似ているマンション総合保険ですが、損保ジャパンは結構独自性がある商品になっているのではないでしょうか?

特に、「地震危険等上乗せ特約」は、他にはない大きな特長です。

掛金は高くなりますが、地震による大きな損害が心配なマンション管理組合では、検討する価値アリだと思います。

それ以外の部分については、他の保険会社に大きく見劣りする部分はないので、「地震上乗せを付けたいなら損保ジャパン」です。

保険相談ラボでは、複数の保険会社を取り扱っているので、より合理的なご検討がしやすいようにご案内いたします。

マンション総合保険のお困り事やご検討、ご契約のお手続きから事故時の対応まで、一貫してマンション管理組合をサポートいたします。

気になることがあれば、どしどしお問い合わせください。

 マンション総合保険のお悩み、ご相談下さい。

マンション総合保険のこのようなことでお悩みではありませんか?

 
  • マンション総合保険の保険料が高い
  • 積立金不足があるので、保険料を節約したい
  • 現在保険を加入している管理会社では不安がある
  • どんなマンション総合保険に加入すればいいのか分からない
 
もしも、マンション総合保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。
お急ぎの方は、お電話でも承っております
     
  •  0120-60-2211
  •  平日 9:00~18:00
  •   運営窓口:保険相談ラボ